離婚後、PCスキルを身につけ、東証一部上場企業の総務人事部で大活躍 

Sさん(杉並区在住)

50代前半。杉並区在住。同居のお子さんは23歳。20代で人事総務の事務職に就き、結婚退職後専業主婦歴10年。離婚を機に復職。その後、東京都在宅就業支援事業(※)でWEBコースを受講し福祉団体で学習支援事業の事務職を2年半経験。現在東証一部上場企業(丸の内・本社)の人事・総務部に勤務。  

インタビュー

現在、東証一部上場企業、人事・総務部で活躍中  

今のお仕事に就かれた経緯を教えてください。

 10年程前、離婚後直ぐに医薬品販売会社の事務職のパートで働いたのですが、ワンマン社長の会社ですごいパワハラを受けて辞めたのです。精神的にショックを受けて、しばらく働けなくなり家にいました。

つらい経験をされましたね。それからどうされたのですか?

 実は、離婚の際、結婚後に購入した住居にそのまま住むことを条件にしていました。養育費もいただいていたので、経済的には何とか生活できていました。家でできる仕事ができればと思い、杉並区の相談窓口へ行ったのです。そこでひとり親対象の東京都在宅就業支援(※)のことを知り、早速WEBコースを申込み受講しました。

修了されて在宅就業はなさいましたか?

 週2日、1年間受講してみて、在宅でWEB関連の仕事をするには、自分は実力不足で難しいというのが実感でした。そんな時、福祉団体で学習支援事業の事務担当者の後任にとお話をいただき、就職しました。ひとり親家庭の学習支援事業に関する事務で、HP、広報誌作成等の業務にも携わることができました。WEBコースで学んだスキルがすごく役に立ち、自信もついてきました。ところが、事業終了とともに退職することになってしまって。不安な気持ちで「はあと飯田橋」へ相談に行きました。

自信もついた頃に残念でしたね。今のお仕事は はあと飯田橋で紹介されたのですね。

 はい。募集は営業事務だったのですが、新卒時に勤めた会社で人事総務を担当していたことを買われて、人事総務部に配属になりました。残業は毎日平均1時間程。繁忙期は帰宅が20時過ぎることもあります。毎日色々なことがあり忙しいけど、すごくやりがいを感じてます。人間関係も良いし、グループ会社も同じビルに入っていて社員同士の交流もあります。活気があって働く環境にも満足してます。会社がオリンピック選手を支援しているのですが、その選手がメダルを持って訪問し、会えたりと楽しいこともあるんです。

入社して2年、今任されているのは?

 社員寮の管理、社宅の契約、解約の手続きなどの福利厚生を担当しています。給与計算や労務管理をアウトソーシングしている社労士事務所とのやりとりもあります。アルバイトを含めて1000人の従業員がいるのですが、アルバイトと社員の給与締め日が違うので大変です。あとは、アルバイトの応募受付対応もしていますね。社用車の管理やミーティングの手配など、多岐に渡る業務を日々こなしています。

素晴らしいご活躍ですね。今後はどのように働いていきたいですか?

 定期的に社内面談があるのですが、実は先日、「正社員になり、将来管理職として働く意思があるか」と聞かれたのです。自分は、管理職の仕事より今の仕事のスタイルが合っていると思っています。任された仕事を自分の裁量で判断して進められますから。年俸制で毎年昇給もあり、契約社員でも正社員の人と比較して少ないと思わないので満足しています。ただ、将来産業カウンセラーの資格、知識を活かして働いていきたいとお伝えしました。

産業カウンセラーは今のお仕事にぴったりの資格ですね。

 実は、以前から興味があって、養成講座へ通い、今年受験して、結果待ちです。今の会社は若い人の離職率が高いんです。初期の段階で悩みを相談できる相談室を設置し、メンンタルヘルスケアを充実させるべく、会社も取り組み始めているのです。そのような部署で将来仕事ができたらと思ってます。

家族のこと

お子さんもはあと飯田橋を利用されたそうですが。

 2年程前、娘が専門学校卒業前、就活がうまくいってなくて相談したのです。おかげで、専門学校で学んだことを活かせる就職先を見つけることができました。子どもの就職まで相談にのっていただけると思っていなかったので、とても有難かった。今、娘は、大好きなピアノに関わる仕事をしたいという新たな目標を見つけて、ピアノの調律専門学校に通っています。

面会交流がずっと続いていると伺いました。

 娘が中1の時に離婚しましたが、父親との面会交流は今も続いています。正直、最初の頃は、元夫の裏切りに対して、怒りや色々な感情がありました。娘の成人式の時、3人で食事をしたのを機に今では娘のことに関しては、何でも相談できる関係でいます。そして今は、私と娘と元夫は「家族」なんです。 

今、お子さんとは?

 「娘は、自由に楽しく好きに生きてほしい。」と思っています。だからこうしろ、ああしろと一度も言わず育てました。残業で帰りが遅くなるときもありますが、夕食は、必ず一緒に食べるようにしています。時々娘が簡単なおかずを作って待ってくれています。一日あったことを話したり、休みには一緒にコンサートに出かけたりして楽しんでいます。

インタビューを終えて 

 自ら相談へ行って、スキルアップして転職。働きながら自信をつけ、今新たな目標を持って資格にチャレンジし、仕事も充実されてるSさん。お子さんともお互いを思いやって、楽しく生活されている様子をイキイキと話されていたのが印象的でした。将来、希望の部署でご活躍されることをお祈りしてします。

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